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モンブランの、こだわり・・・Vol.2

昨日の続き

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2度目の渡仏で、リヨン2区クール・ガンベッタの、「 ルネ・モンテラ 」で、働けて2ヶ月ぐらいたった頃、

小さいお店なので、朝5時から、ヴィエノワ、焼き物、朝出し、仕込み・・・・お昼休憩2時間・・・・・仕込み、時折ショコラティエなども、何でもやらせてもらい、少しづつ慣れてきた頃

「何か東京のお菓子を作ってみろ」って、言われて最初に作ったのが 「 モンブラン 」でした。

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日本、東京でも「甘~く感じるモンブラン

レシピも尾山台のまま、材料も生クリームのメイカーが違う程度、糖度も割合もそのままに作った「モンブラン

反応は・・・・・「ん~上手い!最高だ!」と、厨房の皆も絶賛!マダムもヴァンドゥーズ(店員)までも褒めてくれて・・・・

でも、お店で(フランスで)出すには、もう少し大きめで,マロンが濃いほうが「売れるんだよな~」って、仲間が・・・

パリの「アンジェリーナ知ってるか?」「食べたことあるか?」って、美味しいんだけど・・・・日本の味VS.フランスの味

どちらか良し悪しを決めるのではなく,自分の舌を信じてレシピを作るんだ!・・・と,モンテラさん。

その後も、「 フランボワジエ 」「 プランス・ガスコーニュ 」「 メキシカン 」などを暇な時に,小さい量で仕込ませて貰っては、食べさせて賞賛は貰うものの・・・?

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まだ、自分のレシピが完成されていない、悩めるお年頃、菊川 儀明:当時25歳

モンブランとの格闘は、まだまだ続きます。

次回は帰国後の「黄色いモンブラン」vs.「尾山台モンブラン」

こだわりの「モンブラン」

各店、各シェフ、各業種?こだわりの「 モンブラン 」
 
 
当店でも、約20年前に3代目が帰国して、このスタイルになる前は、「黄色い栗のモンブラン」でした。
 
普通のモンブランは、当時250円!大きくて、安くて、親しみやすく、洋菓子屋の定番でした。
 
 
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私が、尾山台「A・B・V・T」で修行した4年の内、最後の1年間のポジションが「アントルメティエ」(生菓子担当)で、一番思い入れがあったのが「モンブラン」
というのも、私の前任の先輩がたびたび失敗して、河田シェフに「ケスクセ?XXXX!!」(なんじゃこりゃ~XXXX)って、フランス語!(訳すとピーって不適切語)怒られまくっていました。(もちろん出来なければ即!交代!)
 
せっかく、任されてポジションとれても・・・・・。消えていく先輩たち・・・。
 
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当時、有名店で知る人ぞ知る「日本一!厳しい店」っだったので、3日で消える、1っ月で消えるはザラ。
 
それも地方でそれなりにやってきて、業者やシェフ同士の知り合いの「伝」つてがなければ入れないお店。
 
自分は、フランス校とはいえ当時まだ珍しかった「製菓専門学校」新卒者。
 
それでも、洗い場&ショコラ助手 ⇒パート(生地) ⇒オーブン助手 ⇒オーブンシェフ ⇒アントルメ助手 と、順調に(まぐれ?)ポジションをこなして、4年目
 
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東京での修行を一旦切り上げ、2度目の渡仏。
 
パトロン(お店のオーナー)に、「何か作ってみろ!」って、言われて作ったのが モンブラン 」でした。
 
帰国後、最初に「変えたいな~」って、思ったのもモンブランです。
 
黄色いモンブランは、子供の頃からの懐かしい味。それなりに「売れている」
 
 
もちろん、お客様からすれば「ララのモンブラン」・・・・洋菓子屋の定番!
 
 
さぁ~どうするよ~俺!目指すは・・・・「フランス菓子の王道」
 
 
 
続く・・・Continuation~~
 
 
レシピ,作り方は次回に!
 
 
 

お菓子作りは、難しいですか?

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近隣、三島市内や裾野市の中学生などが研修に来た場合の

研修の最後に「質問タイム」を取る事があります。

事前に用意してきて、順番に聞いてくれる中に

「お菓子作りは難しいですか?」とか「お菓子作りで難しいところは?」

・・・と言う、質問は何処の中学・高校生の子達でもお決まりです。

 

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逆に「お菓子作った事ある?」

「お家で母親と・・・」「学校の授業で・・・」「友達の誕生日に・・・」「バレンタインデー前に」

「シュークリーム失敗しました!」・・・・・などなど。

「難しいかった?」 「失敗したことある?」 「諦めちゃった?」って、逆質問。

 

「失敗したこと原因追及までした事ある?」・・・「???」

ここに居るパテイシエ・パティシエールも「プロなりたい!」って、はじめてみて・・・最初は失敗することも、あるけれど・・・・「なぜ?どうして?失敗?」「許される範囲?」って、日々、頑張っているんだよ~

 

毎日々、普通に繰り返している事をただ言われてやる仕事 「 作業 」 から⇒ 

「自分でやる仕事」に変えられたら、一人前!

更に目指さなきゃならないのは・・・・

「感動される商品レベルまで!」・・・・なんですが・・・中高生には難しすぎたかな?

お菓子作りの、おもしろい所Vol.5

お菓子作りで,楽しい瞬間!人それぞれ、パティシエの感性如何ですが。

特に中・高校学生が研修に来て、「質問タイム」では、お決まりの「シェフがお菓子作っていて楽しい時は?」で、こちらもお決まりで・・・・

お客様に「美味しかったと言って頂いて、再来店して頂けること」などとお決まりの言葉を用意(笑)してますが・・・・

本当の仕事として、いち職人・アルティザンとして「普通の事を普通に!毎日々コンスタントにレベルをキープする事」ほど難しい事はありません。

その難しさを悩み、時には苦しみ・・・そして克服して!難しさをクリアした時こそ

「お菓子作りって、なんて楽しいんだろう~!」って、

 

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写真では,少し分かり辛いですが・・・

今年3年目男子&一年目女子で仕込み中?

もちろん、同じレシピ、同じ時間,オーブン温度、同じ材料,同じ職人・・・・・で、?

 

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右が、少し気を抜いた仕込みをした場合で75点

左が、普通の仕込み95点

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左は、普通にふんわり、ス~とスプーンが入っていく感じ。見た目の高さも取れてます。

右は、低く焼けた分、少し硬く人によっては、こちらが好みの方も居ますが・・・・?

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見た目は分かりづらくて、難しいですが・・・

考えられる原因は、一つとは限りません・・・が、・・・・。

 

ヒント : シェフ「同じゴールを目指す時,違う道を行くラリーもあるよね?」(車種も性能もドライバーテクも違う)

    若者 「???」

 ・・・・ 「朝、同じ電車に乗らなきゃならないのに、寝坊したら?」

・・・・「同じ道,同じ自転車・・・・同じ速度で乗れる?」

・・・・・と、ヒントのような?禅問答のような?(笑)

レシピはこちら(フェイスブックノート)

人が集まる食卓の花に!フルーツタルト

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お祭りや、お墓参り、お盆で賑わう、食卓に!

里帰り、帰省ラッシュ、Uターンラッシュのニュースが流れていますが・・・・、

酷暑の夏はやっぱり!フルーツでしょ!

ケーキ屋さんも色々なフルーツで飾りつけ、少しでも食欲をそそる様に、

暑さでばてたり、イライラしない様に、フルーツをいっぱい食べて元気な夏を!

 

写真は、タルト・フリュイ15cm

季節のフルーツ、今の時期は無花果が最盛期を迎えています。

 

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こちらは、18cmタルト・フリュイ、りんご多めパターン

三島のお祭り

本日15,16,17日の3日間!

三島大通り商店会のお祭りです。

通商「大社のまつり」・・・と、言ってはいますが・・・・大社も一つの団体であり、

三島宿場町とは関係なく,門前町でもないので、商店街,商人からすれば「三島大社のまつり」は、恵比寿大黒さんの時、三島夏祭りは「三島大通り商店街」の三島まつり!

という事で、14:30~21:00まで、三島商店街メインストリートは歩行者専用道路、いわゆるホコテン・・・・「歩行者天国」です。

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ララ洋菓子店 菊川製菓(有) パティスリーララ萩店ケーキ工房 フェイスブック・ページ

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南仏菓子、トロペジェンヌ

フランス南部、地中海に面したコートダジュールのサントロペという小さな街、

夏になると国内外からバカンスを過ごす人達が大勢訪れる。

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昼下がりに、楽しげに散歩しながら手にしているのは「トロペジェンヌ」

名前が付いたきっかけとして有名な話は・・・、

1956年、映画「素直な悪女」の撮影隊が静かな漁村だったこの町を訪れ,主演女優ブリジット・バルドーが、このお菓子にすっかり嵌って大ファンになり「タルト・ドゥ・サントロペ」と名づける事を提案。

その言葉をヒントに「ラ・タルト・トロペジェンヌ」の名が生まれたと言う。

今では,トロペジュンヌは,南仏に限らず,フランス全土,アメリカ,日本のフランス菓子店の定番商品として、ショーケースにならんでいます。

当店では写真のように、丸い形で焼いたブリオッシュにオレンジの風味を付け、バタークリームとカスタードを合わせたクリームをサンドして提供しています。

 

名前は、町の名前から「サントロペ」280円

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うなぎの骨入り!「 うなっキー 」

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うなっキー」6種類 プレーンシナモンイチゴ、黒米、抹茶ショコラ

パートシュクレ(クッキー生地)に、抹茶やカカオなどを練りこみ、うなぎに見立てて焼いてますが・・・、

どうしても焼き色で,区別が付きにくい,シナモン,イチゴ,黒米では、上にも,うなぎの骨+グラニューと一緒に振り掛ける事にしました。

 

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三島市内のうなぎ屋さんから出た、「うなぎの骨」を、日本大学三島キャンパス、食物栄養専攻科・室伏ゼミの学生たちが、

骨髄を取り除き、「臭み」を取って、ドライフリージング粉砕してくれたうなぎの骨をパティシエがグラニュー糖と混ぜ合わせて、生地に練りこんだり、上にかけたりして使わせて頂いてます。

「栄養価抜群!」、 「産官学連携」、 「もったいない!」などのキーワードと様々な人の手を経て出来上がる商品です。

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日本大学三島キャンパス,食物栄養学専攻科の生徒たちが作った,デザインで,シールやタグを起こしています。

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フルーツゼリーは、出るんですけど・・・・

これだけの酷暑が続くと・・・・ケーキは、売れませんね~(泣)

毎日、焼き菓子には追われているんですが、生ものはゼリー類や贈答用の常温(冷やして食べる)ゼリーばかり・・・・、

そんな中でも、お客様も「コーヒーゼリーと、マンゴー杏仁と、桃たっぷりゼリーで、シュークリーム5個」

個数や彩りは違いますが・・・・こんな感じ。

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他のプティガトーも、少しでも涼しげに仕上げをシンプルにしたりしているんですが・・・

 

まぁ、ゼリーでもお客様に喜んで頂けるのであれば有り難いですが・・・・腕の見せ所が・・・ない(泣)

 

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